私たちが家具を製造する過程において、品質上問題なく使用できる材 料にも関わらず、「節がある」という理由だけでその部分は取り除かれて しまいます。そのために、大量の廃材が発生し、その多くは焼却され ます。過剰な美意識と合理主義のため、森の恵みを活かし切れずにきてしまったのです。
本来、森林は時間とともに成長する再生可能な資源です。森林を適切 に管理できれば、将来にわたって使い続けることができます。 しかし、世界の森林は、毎年1300万ヘクタール(日本の国土の約1/3 に相当)が失われ続け、依然として減少の一途をたどっています。
美しさの定義が世界中で見直されている今、私たちも天然木を使用し た「家具における美しさ」の定義も見直す時期に来ていると考えます。 木が自然な形で称賛されるということは、侘び寂びの精神を重んじ、 不完全なものに美しさを見出すだけでなく、環境を保全しながら、森 林資源を持続可能な形で利用していくことにもつながります。
これまでには好ましくないと思われていた「節」も、今ではその独特の 風合いと見た目から天然木である証として、人工的に作られた材料と の違いを示す指標となっています。「節」こそ、天然木である証なのです。
私たちは貴重な天然資源を扱うものとして、これからも天然木の美しさを伝えていきたいと考えております。
レグナテックでは、私たちが地球環境に与える影響と、現代社会における持続可能な開発目標(SDGs)の重要性を認識しています。
SDGs の価値観を事業戦略に反映させることは、社会や自然を大切にするという日本の哲学を貫くために必要であり、当社の信条にも深く浸透しています。
私たちは、今後の事業活動において、SDGs の理念を戦略的経営プロセスに体系的に最大限に取り入れ、グローバルなバリューチェーンの中で持続可能な企業としての地位をさらに高めていきたいと考えています。
代表取締役社長 樺島雄大
“私たちは、人と自然と技術の調和を考えながら、
資源の有効活用と循環に努め、地球環境と共生します”
周辺地域の清掃
月に一度、会社周辺地域の清掃活動を行い、健全な自然環境を維持しています。
ポジティブな職場環境
お互いに尊敬しあい、社員の物心両面の幸せを実現することを目標としています。
廃棄物のリサイクル
廃棄物の分別により、企業理念に基づいた徹底したリサイクルを行うことで、素材を持続的に利用することができます。
農場への木材チップの提供
家具を製造する際に発生する木材チップは、粉砕してから牛の寝床として地元の農場に提供しています。
私たちの製品の多くは、品質と管理の行き届いた調達先として広く知られている FSC®認証の北米産広葉樹を使用しています。また、持続可能な森林管理を重視する森林から調達された、最高水準の国産材も使用しています。
レグナテックでは、調達から販売に至るまで、社会的責任を果たすことを目指しています。
私たちのメインサプライヤーである、Northwest Hardwoods 社をご紹介します >>
(リンク https://northwesthardwoods.com/)
私たちのオリジナルブランド「ARIAKE」を通じて、海外のデザイナーやフォトグラファーとともに仕事をしています。また、現在3名の外国人スタッフが在籍しており、互いの文化や価値観を受け入れながらよりよい関係を築いています。
女性は何百年もの間、木工業界に大きな影響を与えてきましたが、その評価は必ずしも正当なものではありません。私たちレグナテックでは、未来の若い女性や経験豊富な女性たちに平等な機会と豊かな職場環境を提供することで、この状況を変えることを目指しています。
廃材を焼却などの方法で処分することは、貴重な天然資源を無駄にするだけでなく、環境にも優しい方法ではありません。木材に含まれていた炭素が環境中に放出され、地球温暖化などの地球規模の気候問題の原因となるからです。そこでレグナテックでは、使われなくなった木材をクリエイティブなデザインや DIY に再利用し、アップサイクルの重要性を認識してもらうことを目的とした「端材」クラブが設立されました。