木の話

木は生きています  家具・木工品になっても木は「呼吸」をしています。

空気中の湿度が高ければ水分を吸収して木は膨張し、乾燥すると水分を放出して木は収縮します。
一般的に伐採したときの樹齢が板材となった後の耐久年数だと言われています。
たとえば、樹齢100年の材を使うと、家具・木工品となってからも100年以上生き続けるといいます。
そんな魅力ある木の家具を味わうためのお話です。

木目や色は均一ではありません

同じ樹種でも、1本、1本、木目や色が異なります。
さらに木の外側と内側、上の方と下では違います。
複数の家具を並べてお使いになる際に、同じ素材・塗装でご購入いただいた場合でも、まったくの同色にはなりません。
しかし、それが天然木の家具の良さであり、同じものは二つとないという最大の魅力です。

環境や時間と共に変化していきます

自然素材であるからこそ、湿度や紫外線等に影響を受けます。
それは木が生きている証拠であり、家具になってからも呼吸をしています。
まれに反りや割れが起きることがありますがメンテナンスをしながら使い続けることが出来ます。
時間と共に変化していく色や木目を楽しめるということが天然木の家具をお使いいただきたい1番の理由です。

修理が可能です

天然木の家具に、傷がついてしまったりへこんだり、熱で焦げてしまったりした場合でも、表面を削って再塗装したり蒸気で膨らませるなどして、修理することが出来ます。また天然木のテーブルの場合、10年以上お使いいただいた後でも、表面を削って再塗装すると新品同様に生まれ変わります。

材料の特徴

オーク(レッドオーク)

欧米では、「家具といえばオーク」といわれるほど、古くからオーク材は高級家具や調度品、インテリアデザインに多用されてきました。その歴史はオークの家具が発掘されたギリシャ・ローマ時代にまでも遡り、独特の赤味を帯びた色合と、光沢感が多くの人々に愛されてきました。硬く、衝撃に非常に強いため、くるいや歪みを許さない床材やドアに適しています。塗装を施すと力強い木目が浮立ち、しっとりとした質感を生み出します。

ダークグレイン

材料の特性上、黒い模様が見受けられることがあります。

ウォールナット

ウォールナット材の木目はまっすぐで美しい木目です。
チークやマホガニーと並ぶ世界三大銘木とも言われる高級木材で、家具材として非常に高い人気を誇っています。

アメリカ合衆国の大統領の指揮台や、米国最高裁判所のベンチのほか、ライフルの銃床にも使用されるほど耐衝撃性の高い素材です。

もともと節目や白太の多い木材で材料ごとの色の濃淡の違いが特に目立ちやすい木材です。

白太

白太とは樹木の幹を輪切りにすると、外周部は白く、内側は赤みがかっています。
部分的に白味がかった部分を白太といいます。

縮み杢

風雨により木が曲がる事や枝の重みで木に荷重がかかることで生まれる非常に希少価値の高い木目です。

ブラックチェリー

表面にやさしい光沢がある高級材で、無垢材ならではの経年変化が激しい材料です。
音楽の歴史が息づくイタリア・ローマに誕生したオーディトリアム音楽公園。

その中にあるヨーロッパ最大級のコンサートホールの内装を彩っているのがアメリカンブラックチェリーです。
なめらかで光沢のある木肌は一目見て、「美しい」と心から思える魅力的な木です。

ガムポケット

ガムポケットと呼ばれる、黒い斑点や線が特徴です。